ヒューマンドラマ 短編

蛹

雉白書屋 2024/09/20 公開 2024/09/20 11:00 更新

あらすじ

 ある春の日、全人類が蛹になった。と言うと、少し語弊があるかもしれない。なぜなら、おれは蛹になっていないからだ。となると、もしかしたら他にも蛹になっていない人がいるかもしれないが、おれにはそれを確かめる術がない。インターネットは苦手で、定年退職してからのおれの世界はこの町だけで完結していた。スーパーや近所の商店、図書館、自宅。これだけで十分だと思っていたのだ。
 今、そのおれの世界はすっかり静まり返っている。テレビはどの局も映らなくなり、駅まで歩いても誰一人いない。ただ、人間がいた唯一の証拠として、蛹が電柱のそばや車、店の中に点々とあるだけだ。蛹の色はそれぞれ異なり、白い壁のそばにあるものは白く、道路に横たわるものは灰色と、保護色になっている。大きさはドラム缶くらいで、形は少し枝豆に似ている。触ると少し硬かった。
 長年連れ添った妻も、何も言わずに蛹になってしまった。いったいどうしてこんなことになったのか。人類の進化の一環なのだろうか。だとしたら、なぜおれは蛹にならないのだろう? 思い返しても、ただ一つ不自然だと感じたのは、普段食の細い妻がやたらとよく食べるようになったことくらいだ。

ポイント

総合ポイント 10
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 10100% ブクマ×2 00%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/25〜10/31(7日間)
ブクマ 0+0(7日間)
1 0 10/25 10/28 10/31
評価ポイント 10+0(7日間)
11 10 9 10/25 10/28 10/31

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/31 0 ±0 10 ±0
10/30 0 ±0 10 ±0
10/29 0 ±0 10 ±0
10/28 0 ±0 10 ±0
10/27 0 ±0 10 ±0
10/26 0 ±0 10 ±0
10/25 0 ±0 10 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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