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はなちゃん 2026/07/10 公開 2026/10/29 19:20 更新
【異世界を愛する文化人類学者が、それでも地球へ帰還する物語】
突然の婚約解消から一週間。
王子ハルジオンは、煙にまみれながら串焼きを焼いていた。
聡明な王女ナナリエを手放した喪失感から、すっかり腑抜けになり、火加減しか見なくなった王子。
そんな彼に、記録を消す魔女と噂される主人公・アンリはなぜか毎日餌付けされている。
私、何やってるんだろう?
さすがに危機感を抱いたアンリに、ハルジオンは裁判所の審理を受けるよう命じる。
「わ、私を裁判にかけるって言うんですか!?」
「お前の罪を裁くのではない!今後の扱いを決める審理だ!」
「魔女裁判ってやつですか……!」
身寄りのない十四歳の少女ヨルカと入れ替わり、異世界で暮らすことになった、二十七歳の文化人類学者アンリ。
けれどヨルカは十四歳にして、言葉も、生き方も、人との関わり方もほとんど知らなかった。
彼女はなぜ、そんなにも「からっぽ」だったのか。
好奇心に忠実な理系女子ナナリエ、万能ゆえに苦労性の政治家ハルジオン、光合成する神職エンジュ、そして現場主義の天然児ソラリス。
不揃いな五人が、それぞれ異なる方法で世界を読み解き、少女ヨルカに色を与えていく物語。
老若男女さまざまな人々と出逢い、ふたつの太陽が照らす王国カレンダエを歩きながら、人と社会と世界の仕組みを読み解いていく、異世界フィールドワーク・第二部。
誰もが真剣に明日を考えている。
それでも世界には、どうしても届かない限界がある。
※第二部からでもお読みいただける構成となっております。
◇各章の見どころ◇
序章「再び五人が揃うまで」
婚約解消から一週間。串焼きを焼く王子をどうにかしながら、凸凹な五人が再集合。
第一章「私はこの国に検証される」
魔女裁判——ではなく審理へ。科学、司法、信仰、それぞれの立場から「未知の人間とどう一緒に生きるか」を考える。
第二章「守り方はひとつじゃない」
武人ロタラVS現場屋ソラリス。理系王女ナナリエとソラリスの奇妙な共鳴。そして、婚約を解消したナナリエとハルジオンの過去へ。
第三章「あっちこっちのアンリ」
久しぶりのフィールドワーク! 観察したい文化人類学者アンリと、とりあえずやってみるソラリス。二人で知らない土地と暮らしに飛び込んでいく。
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