純文学 短編

砂金採り

阿部凌大 2022/02/18 公開 2022/02/18 15:14 更新

あらすじ

俺はその冷たい流れの中に脛までを浸しながら、両手で掴んだ円形の漆器を、その水面の中に繰り返しくぐらせ、その度に優しく揺らしていた。その漆器は中心に向かって僅かに窪み、その中には川底からすくい上げた砂が溜まっており、それはその揺れに従って小さく軽いものから再び流れの中へと溶け出ていく。そしてそんな作業をひたすらに繰り返すと最後には、一粒か二粒の砂金が残るのだった。

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