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ACT 2019/05/05 公開 2019/05/05 13:41 更新
二〇一九年七月二三日。午後一時三〇分。東京都、原宿駅前。
わたしと祐佳はこれから明治神宮を参拝するため、原宿にきていた。前日歩いた渋谷もそうだったが人が多い。今立っているような駅前の交差点は特に多い。はぐれたら困るので、わたしは祐佳の手を握った。そのことに気がついた祐佳が、その手を前後に揺さぶる。
「楽しみだね」と祐佳がいった。
「そうね。そういえば、京都にもいつか行きたいといっていたけど、神社とか好きだったの?」
わたしは訊いた。祐佳は「うん」と頷くと、空いているもう一方の手で、肩から提げてるポシェットから、手帳のようなものを取り出した。狐の刺繍が施された、青い表紙。表面は透明なビニールカバーで保護されている。
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