異世界恋愛 完結・全10話

侍女が一人もついてこなかったと聞いて、あの人は笑ったそうです

九葉(くずは) 2026/07/10 公開 2026/07/10 12:16 更新

あらすじ

離縁された朝、侍女は一人もついてこなかった。
それを聞いた元夫は、笑ったという。
荷物は革鞄がひとつだけだった。

五年間、エーデルは伯爵家の嫁として屋敷を回してきた。
帳簿をつけ、取引先を一軒ずつ歩き、使用人の薬まで管理する。
誰にも頼まれず、誰にも気づかれないまま。

持参金の少ない子爵令嬢への評価は、地味で気が利くだけの嫁。
義母には息子にふさわしくないと言われ続けた。
夫は妻の仕事を、五年間で一度も見なかった。

離縁の朝、エーデルは使用人の仕事着を干してから馬車に乗る。
見送りはない。
この屋敷での最後の仕事が、他人の洗濯物だった。

残された屋敷で、小さな異変が重なり始める。
肉屋が掛売りを断り、帳簿は誰にも読めない。
招待状の返事すら、もう書けない。

やがて使用人たちが、一人ずつ辞めていく。
その辞めた順番には、ある法則がある。
覚書の片隅に残された小さな花の印と、同じ順番で。

港町で帳簿の仕事を得たエーデルは、初めての月給を手にする。
五年間、自分のために一銭も使わなかった女が最初に買ったのは、銅貨数枚の木の櫛だった。

侍女がついてこなかった本当の理由を、あの人はまだ知らない。

ポイント

総合ポイント 5,966
日間ポイント 0
日間ランクイン 10
最高順位 43
評価ポイント 5,51092.4% ブクマ×2 4567.6%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
228
感想
11
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平均評価
8.11
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ブクマと評価ポイントの推移

10/31〜11/06(7日間)
ブクマ 228+0(7日間)
230 229 228 227 10/31 11/03 11/06
評価ポイント 5,510+0(7日間)
5,511 5,510 5,509 10/31 11/03 11/06

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/06 228 ±0 5,510 ±0
11/05 228 ±0 5,510 ±0
11/04 228 -1 5,510 ±0
11/03 229 ±0 5,510 ±0
11/02 229 ±0 5,510 ±0
11/01 229 +1 5,510 ±0
10/31 228 ±0 5,510 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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