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神野あさぎ 2025/12/20 公開 2025/12/20 22:00 更新
「不吉なことばかり言うな! この疫病神め!」
代々、神の声を聞く聖女の家系に生まれたセフィア。
しかし、彼女に下る神託は「大雨」「地震」「魔物の襲撃」といった危機的状況の警告ばかり。
国を守るために必死で伝えていたその言葉は、いつしか「セフィアが口にするから災いが起きる」と曲解され、彼女は『不吉を呼ぶ魔女』として蔑まれていた。
ついに、ポジティブなことしか言わない自称・真の聖女に居場所を奪われ、婚約者である王太子から婚約破棄と国外追放を言い渡されてしまう。
失意の中、危険な荒野に捨てられたセフィアを拾ったのは、隣国の若き皇帝・ライハルトだった。
冷徹で合理的、そして「実力主義」の彼は、セフィアの予言が百発百中で当たることを知ると、狂喜してこう告げる。
「事前に地雷の位置がわかるだと? 素晴らしい、君は最強の『攻略本』だ」
「えっ……こ、怖くないのですか?」
「君の声があれば、我が軍は無傷で勝利できる。君は女神だ。俺が全力で守り抜く」
ただの「正確すぎる危機管理能力」だったことに気づいた皇帝は、セフィアを溺愛し、片時も離そうとしない。セフィアもまた、自分の能力が必要とされ、愛される喜びを知っていく。
一方、セフィアを追い出した祖国では、彼女の警告がなくなったことで、予知できていたはずの天災や疫病に対処できず、急速に衰退の一途をたどることに。
慌てて「戻ってきてくれ」と泣きついてくる元婚約者だが、もう遅い。
隣国の皇后となった彼女は、冷徹皇帝の腕の中で幸せに微笑むだけ――。
これは、不器用な聖女が自分の価値を認められ、幸せを掴むまでの大逆転劇。
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