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横谷昌資 2024/06/01 公開 2025/01/27 06:21 更新
その名は鬼哭アルカロイド——中学校の入学式の帰り道、生まれたときから見ていた"あれ"に襲われたぼくを助けてくれたのは陰陽連合を名乗る謎の組織の一員レッドさんだった。彼は特異な力を持っているらしいぼくを新入隊員だと言って歓迎するが見るからに怪しいアラサーのおっさんにほいほいついていくほどぼくは世間知らずな子どもではないのさ。とはいえ、とりあえず助けてくれたし不思議現象を目の当たりにさせられたし、それに小さい頃からずっと一人きりで秘密を抱え続けていたのも苦しかったし……というわけでとにかく興味が湧いたのでぼくは陰陽連合とやらに入ることに。さあこれで妖怪的悪霊的なものたちと戦う霊能力者的日々が始まるのかな? と思ったらどうやら各メンバーによって考えていることはバラバラのようで。進学希望の高校に通っている大金持ちの光里さんは鬼哭アルカロイドを自分たちの力の源と言うし、フランスからの帰国子女イリスは倒すべき邪悪な敵だと言うし、子役として芸能界で活動している殊祢は科学的な解析の対象として扱っているらしいし、で、結局鬼哭アルカロイドってなんなんですかレッドさん? 隊員仲間でクラスメイトの相沢さんは相沢さんで思うところがあるようだし、みんなそれぞれの見方でそれぞれの考え方でもってそれぞれに世界を変えようとしているっぽいけどそんなことよりバナナケーキでコーヒーブレイクだ。これはぼく、葛居時生(ふじいときお)の割と長いお話のプロローグである。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
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