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イサクララツカ 2026/11/08 公開 2026/11/08 02:10 更新
「はぁぁぁ!? あたしの彼氏、マブダチに寝取られたんですけどぉぉぉ!?」
現代日本で美容師として働く25歳のギャル。
黒猫を助けようとして、バスにはねられてしまった。
そして、目を覚ますと――。
「……え? あたし、前田まつになってんじゃん!?」
転生先は、戦国時代の尾張国。
しかも、前田利家の妻になるはずの、あの前田まつだった!
「待って! 前田まつって、利家の奥さんになる人じゃん! しかも子沢山で有名だし! これ、人生勝ち組確定じゃね!?」
そう思っていたのも束の間。
幼なじみで将来を誓い合った利家が、なんと大親友の寧々と恋仲になってしまった!
「寧々! あんた、あたしと利家の関係、知ってたじゃん!」
「……ごめん、まつ」
「ごめんで済むかぁぁぁ!! マブダチだと思ってたのに!!」
友情崩壊!
恋愛終了!
まつと寧々は、顔を合わせれば火花が散る冷戦状態に突入!
一方、寧々に想いを寄せていた木下藤吉郎も、密かに失恋していた。
相手は男前で槍の名手、同じ織田家に仕える前田利家。
「犬千代はええ男じゃ。寧々殿が惚れるのも無理はにゃあ……。二人が幸せになってくれりゃ、それでええ」
そう言って二人の幸せを願う藤吉郎だったが、その胸は張り裂けそうだった。
そんなある日の夕暮れ。
失恋して河原で泣いていたまつの前に、偶然、一人の青年が現れる。
「おみゃあ、こんなところで何を泣いとる?」
「……は? 誰? てか、猿?」
「猿じゃにゃあ! 木下藤吉郎じゃ!」
「……あんたも失恋したの?」
「……まあ、そんなところじゃ」
同じ相手たちに失恋したことも知らず、互いの悲しみを打ち明ける二人。
やがて、傷ついた心は少しずつ癒やされ、いつしか特別な想いへと変わっていく。
「ねえ、藤吉郎。あたし、あんたといると、なんか安心するんだよね」
「わしもじゃ。おみゃあとおると、自然と笑えるんじゃ」
「……じゃあさ、これからも一緒にいよ?」
こうして、史実では決して結ばれるはずのなかった二人の恋が始まった!
しかも、藤吉郎の正体は、後に天下人となる豊臣秀吉!
「えええっ!? あんたが豊臣秀吉!? マジで!? あの猿が!?」
「猿、猿言うなぁぁぁ!!」
「藤吉郎! あたしがあんたを天下一の男にしてやんよ!」
「おう! ならば二人で天下を取ろまい!」
さあ、ギャルと猿の天下取り、開幕です!
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