現実世界恋愛 連載中・全1話

あなたに会えた、あの場所で

賀川シン 2016/08/02 公開 2016/09/06 00:13 更新

あらすじ

 西暦2028年、21世紀もそろそろ半ばに差し掛かろうとしていた。
 長い人類の歴史の中、いくら文明や技術が発達しようとも争いの火を消すことは出来ずにいた。だが、紛争は起きようとも大規模な戦争は起こらず、絶対的な生命の危機が訪れる事もなく、平和な日々は続いていた。その間に国連を中心とした世界的な軍縮が行われ、各国は新技術を内政や技術の改新などに応用し、その結果、人類は宇宙開発に大きく前進し、月に到達すると資源採掘基地などが建造され、宇宙へ進みだす為の土台作りが着々と進められていた。
 基礎技術力の向上により、人口問題や食糧問題などを抱えていた人類が次なる目標として目指すのは火星への移住計画とし、宇宙船の開発や様々な過酷環境に耐えゆる作業用外装ユニットの開発などの研究が始められた。
 そうして時は流れて、2043年―――それは突如として人類に試練として立ちはだかった。
 地球と月の重力場と遠心力がつり合う地点、通称ラグランジュポイントL4地点と呼ばれる宙域に現れた謎の物体。
 異常ともいえる重力異変を発生させ、空間を切り裂いて現れたのは全長10キロにもなる巨大な黒い塊であり、それは隕石でもなく、デブリでもなく、明らかに何者かによって造られた建造物であった。
 それが地球人にとっての引き金となり、終わりでもあり、全ての運命を変える結果をもたらす事になるとは誰しも思う事はなかった。


 そして、黒い塊は地球、南極大陸へと『降下』してきたのだった。
 そして始まったのは戦争だった。黒い塊はその形状を変化させ、黒い塔へと姿を変え、そこから現れたのは兵器であった。
 地球の重力や風圧を無視したような機動を描き、腕や脚をもった「無人兵器」の集団。
 その緒戦にあたるオーストラリア沖海戦は人類側の惨敗で幕を開けた。国連は非常事態宣言を行い、国連及び各国家の軍隊を合わせた総称として地球連合軍を設立。
 これにより、機械無人兵器群との戦争が本格的に始まったのだった。
 

 そして、西暦2048年。人類は敵に対して一大反攻作戦を展開する事になる。
 初夏を迎える日本のとある町で出会った少年少女たちの奇跡とも思える「出会い」によって、この戦争の命運が大きく影響しようとは誰しも思う事はなかったであろう。


 そう……あなたに会えた、あの場所で

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