ハイファンタジー 短編

奇跡は、叫んだあとに来る

夜空スケッチ 2026/03/29 公開 2026/03/29 13:08 更新

あらすじ

異世界に召喚された高校生・柏木レンは、魔力適性ランク「無色」──つまり完全なゼロ──という結果を突きつけられ、王宮を追い出された。幼馴染の瀬川ハルトが「千年に一度の逸材」として勇者に祭り上げられる中、レンは王都の片隅で皿洗いをしながら、頭を低く、波風を立てず、ひっそりと生きていた。

ある深夜、宿屋の裏口で一人の少女と出会う。名前はミア、七歳。泥だらけのボロ服、怪我をした足、そして「お腹すいた」というひと言だけを持って、たった一人でそこにいた。レンは残り物のスープを温めて差し出す。大した理由はなかった。ただ、そうしたかっただけだった。

翌朝、ミアが「聖印持ち」であることが発覚する。聖印とは神から授かる特別な紋章で、百年に一人しか生まれない加護の証。そしてその聖印を狙い、隣国アレストの精鋭部隊・黒騎士団が王都へ迫っていた。

ミアを勇者ハルトのもとへ連れていこうとしたレンは、途中の路地で黒騎士団の先兵三人に行く手を阻まれる。逃げ場のない行き止まり。魔法もない、武器もない、力もない。ミアが「逃げて」と静かに言った、その声があまりにも諦めに満ちていて──レンは両手を広げ、少女の前に立った。

「気合いがある!!」

震える声で叫んだその瞬間、ミアの聖印が金色の光を放ち、黒騎士たちを吹き飛ばした。聖印は、本当に怖いのに逃げなかった者の勇気に反応する──それが、ミアの母が遺した言葉だった。

奇跡は、強者に降りるのではない。震えながらも、前に立った人間のもとへやってくる。

ポイント

総合ポイント 2
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 2100% ブクマ×2 00%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
0
感想
0
レビュー
0
評価者数
1
平均評価
2.00
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/31〜11/06(7日間)
ブクマ 0+0(7日間)
1 0 10/31 11/03 11/06
評価ポイント 2+0(7日間)
3 2 1 10/31 11/03 11/06

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/06 0 ±0 2 ±0
11/05 0 ±0 2 ±0
11/04 0 ±0 2 ±0
11/03 0 ±0 2 ±0
11/02 0 ±0 2 ±0
11/01 0 ±0 2 ±0
10/31 0 ±0 2 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…