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緋水月人 2017/01/18 公開 2017/01/18 00:24 更新
その世界は大地、火、風、水の力を持つ四頭の竜に守られていた。
竜の力は強く、そのままでは人の世を壊しかねない。そのため竜の力を受け止め、人の世と仲介をなすものがいる。
そのものは巫女、あるいは巫(かんなぎ)と呼ばれる。また巫女を守る者も選ばれ、守(もり)と呼ばれる。彼らは永いときを生きる運命を背負っていた。
水の竜の巫女である瑠璃はある日、傷を負った青年――戒を助ける。
竜の力が馴染みすぎたがために人の情を知らないはずの彼女は、戒の瞳になぜか恐怖を覚えた。
一方の戒は、これまでうわさでしか知らなかった竜の従者のありように違和感を覚える。
けれども瑠璃は巫女であり、戒は人。生きる場所も長さも違う。そんな二人の間には、埋めようのない溝が存在している。
恐怖も違和感も、解消できないまま別れのときがくると思われた。
しかしある日、戒を罪人と呼ぶ集団が現れる。
彼らに相対したとき、戒は己の生きる場所を決めることになる。
そして瑠璃もまた、一つの予感を胸に抱くことになる。
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