歴史 連載中・全2話

長崎出島の通詞は、医学書を誤訳できない

下津吏佳 2026/10/29 公開 2026/10/30 03:32 更新

あらすじ

長崎の通詞一族・今川家の次男に生まれた今川伊織、18歳。
通詞とは、文字ではなく耳だけでオランダ人の商館の職員の言葉を訳す仕事である。伊織は、最も下の位の通詞である稽古通詞で、翻訳を生業としながら出島で貿易に准ずる仕事をしつつ、オランダ語の訓練をしていた。

1823年、オランダ商館長のヤン・コック・ブロンホフの交代式の際、新しい医者としてやってきたヨハン・ヤンセン。日本を愛し、日本に塾を作り、医者を養成するというヤンセンだが、伊織の役目は「通詞」。医師ではない。蘭方医であるヤンセンと長崎有数の実力を持つ漢方医である梧桐 玄伯の対立に巻き込まれつつ、伊織は上司の岩下威佐重とも対立しながら通詞として成長していく。そんな中、ヤンセンのオランダ語に違和感を覚え……

まだ幕末にはちょっと早い時代、歴史と仮想が交錯する「通詞と医療」ストーリー開幕!

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