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ネコアニメカナ 2023/06/03 公開 2023/06/03 11:54 更新
私はかつては大企業の本部長だった。権力も名声も金もあった。高卒でグループ会社のアルバイトから始め、早20年経った。社員からは「叩き上げですごい人だ!」「若くしてすごい!」と言われている。
しかし、ある日突然、会社の不正を暴こうとした部下に裏切られ、殺されてしまった。横たわる私の前を黒い猫が通り過ぎていくのが最後に見た光景だった。目の前は暗くなる所か、明るく光が天から降り注いだ、、、。
次に目覚めたのはお決まりの異世界ではなく、2024年の日本だった。
2024年4月から施行された働き方改革関連法によって、ドライバーの時間外労働が厳しく制限されることに。高齢化による若い働き手の確保の問題、再配達の問題。全てが物流業界にとって大きな課題で、「物流の2024年問題」と呼ばれていた。私は毎日、荷物の山に埋もれながら、過酷な労働を強いられ、時間に追われる。給料は前世の時の半分、上司や客からは理不尽なクレームや暴言を浴びせられる。私はこの状況に耐えられなかった。私は本部長だったのだ。私の記憶や知識も、この世界に合わなかった。
しかし、そんな私の前に現れたのは、元同僚、部下や元上司だった。彼らも同じように転生していて、宅配便ドライバーとして働いていたのだ。彼らは私に笑顔で声をかけてきたが、私は彼らを見て驚愕した。彼らはみんな幸せそうだったのだ。仕事にやりがいを感じていて、仲間や家族や恋人と支え合っていて、人生を楽しんでいたのだ。私は彼らに何があったのかと尋ねたが、彼らは私にこう答えた。「お客様も悪い人ばかりではない、私たちにとても気を使ってくれる、「ありがとう」の一言を言われるだけで、とってもやりがいがある仕事」
私も宅配便ドライバーとして頑張ろうと思った。そして、2024年問題の解決に取り組む決意をした。
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