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黒咲かぐら 2026/11/08 公開 2026/11/08 07:00 更新
妹は客席で褒められ、私は厨房で皿を送り出す。
子爵家の長女ロゼニアが作った料理は、いつの間にか「妹ネルヴィの手作り」として振る舞われていた。
料理上手と評判になった妹には、王宮の副料理長との縁談まで持ち上がる。
彼から届く料理の質問に答えるのも、私。
妹は、私の書いた返事を清書するだけだった。
「一緒に来てもらえばいいでしょう。お姉様も嬉しいでしょう?」
結婚後も私に作らせるつもりだった妹に、初めてはっきり断った。
婚約披露の夕食会までは作ります。
その翌朝、私はこの家を出ます。
市場で知り合った食堂主に仕事を相談し、借りる部屋も決めた。
そして、妹の婚約者には、本当の作り手を知らせる手紙を出した。
これは、自分の料理を自分の名で出し、温かい食卓と恋を手に入れるまでの物語。
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