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彼岸 花男 2021/07/19 公開 2021/07/19 23:47 更新
月華歴3378年
サクリア王国の王が何者かに暗殺された。現場には一枚の鱗が落ちていたため犯人は竜人族と断定し凄惨な王国騎士精鋭部隊による虐殺が行われた。
母の強さと鬼将隊の優しさでただ一人生き残った少女ガーベラはリンに育てられ、16歳になったとき16年前の現実を知る。
それは、王を暗殺した犯人は竜人ではないと言うこと。しかし、そんなことを言えば騎士団は無意味な虐殺を行ったものとして国民からの信頼が地に落ちる。それを恐れた騎士団は絶対的な権力で隠し続けていたのだ。
そんな騎士団のあり方に憤りを感じたリンは王城への討ち入りを計画する。
ガーベラはリンについて行こうとするも竜人族の古い風習〈不殺の契〉によって人を殺さない契約を結ぶ。これにより指をくわえてみていることしかできなくなったガーベラはある夢を見る。その夢のおかげで決心がついたガーベラは〈不殺の契〉を守りつつリンとともに王城に乗り込むことを決める。後に鬼将隊が全員そろいその名に恥じない鬼のような強さで雑兵を打ち倒していく。
しかし、現国王の卑劣な作戦により鬼将隊は絶望する。
自らのこめかみに銃を押し当てた王が言う。
「この勝負は私の勝利なんだよ。」
自ら命を絶とうとする国王に怒り心頭のガーベラが叫ぶ。
「竜血開ッ放!」
竜人族の本能をあらわにしたその風貌は、〈不殺〉とは程遠いものだった。
長い夜の果てに彼女らに夜明けは訪れるのだろうか。
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