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Jane Jane 2021/05/03 公開 2021/05/03 17:00 更新
森 風作(もり ふうさく)は京都市内の立志大学の学生である。英語への関心が非常に強く、英語会話は堪能である。あるとき、ネイティヴとのディベート(討論)を試みようと、外国人留学生であるデイビッド・ハンセンに声をかける。しかし、風作は議論を自分のペースで進めることができず、逆に自分が日本について無知であることを知らされる。デイビッドは特に大乗仏教について質問を重ねたが、風作は黙り込むほかなかった。風作はデイビッドと再会するまでに仏教を学習し、デイビッドに大乗仏教の何たるかを教えることを約束する。
あるとき、風作は友人の三井に誘われ養世寺で開かれた御講話に参加し、アメリカ人僧侶、アーネスト氏と出会う。風作はアーネスト氏の慈悲深い人格に心打たれ、以後、仏教研究に専心するようになる。風作は仏教入門書を読み、悲劇や不幸を抱える人々の生き様を知ることで、いっそう仏の説く真理を求めようとする。
ある夜、養世寺が大火災に見舞われる。アーネスト氏はご本尊を護るために燃え盛る本堂に入り、炎の中で絶命する。アーネスト氏の、言葉を超えた信仰者としてのあり方が、風作に信仰と悟りの本質を伝える。風作は、デイビッドに仏教を語る時が来たことを知り、彼と再会することを約束する。
風作はデイビッドに仏教の核心部を語るが、逆にデイビッドから大乗経典が釈尊直説の経典ではないことを知らされる。また同時に、欧米人から見た日本国は理解不能の不思議の国家として映っていることを教えられる。
風作は驚愕し、自らのアイデンティティー喪失の危機に瀕する。
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