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夢幻考路 Powered by IV-7 2025/08/29 公開 2026/10/28 22:10 更新
「かつての世界の残骸を眺めると、好奇心旺盛な人なら誰でも、その好奇心を掻き立てられるに違いありません。*」
石炭紀と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
巨大昆虫?高酸素?常夏の熱帯雨林?キノコ?
筆者も、かつてはそうした漠然としたイメージを抱いていました。
ところが。
古生物の真の姿や、その暮らしたありのままの環境を探究するうち、他の時代とは一線を画する特異点として、おのずと石炭紀が特別な意味を持つようになっていったのです。
「石炭紀こそが近代文明の原点である。」
自然神学と博物学が交錯する、古生物学の黎明には、しばしば語られてきました。
そして、石炭紀ほど、現在のものとは全く異なる形態、生理学をもつ異質な古植物と、それが作る景観や環境を精密に復元、推定できる時代は、ほかにはありません。
過去200年にわたる古生物学の研究成果と、作者自身のフィールドワーク経験をもとに、最も実際の姿に近い石炭紀を描き出します。
そして、もし人類が時空渡航などというものを成立させられる世界があるとすれば、どのような未来でしょうか。
そもそも、時空渡航などを実現するほどの途方もない未来まで、重力に縛られ、太陽系に閉じ込められた私たちは生きながらえられるのでしょうか。
資源、食糧、国家間抗争、さらには惑星間抗争。
それらは必然的に発生し、繰り返され、歴史を作り、世界を変えていくでしょう。
時空渡航が実現された時、21世紀の文明や歴史、社会常識が保存されている可能性は、極めて低いです。
本当にあった、本物の異世界へようこそ。
恐竜よりも、ずっと昔、氷河期の真っ只中。
石炭紀に真のゴキブリはいませんので、そこはご安心を。
*ジェームズ・パーキンソン『Organic Remains of a Former World』より
*本作はカクヨムにも一部を投稿しています。
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