ローファンタジー 短編

旋灯奇談  第八話  ダンボール迷路

東陣正則 2017/02/25 公開 2018/02/12 00:34 更新

あらすじ

 季節は晩秋、冥星学園の幼年部で催されるブリュアート展では、恒例のようにダンス室に段ボール製の迷路が設けられた。今年のテーマは鏡。迷路のいたる所に鏡が置かれ、総鏡張りの部屋まであるという。この、子供たちの作ながら、大人も唸らせる本格的な迷路の中で、卒園生の一人、沙知が姿を消した。「逆さ鏡」と呼ばれる古い鏡の前に、自身の髪留めを残してだ。沙知を探す手がかりの一つ、逆さ鏡は、人によって左右が逆に映るという摩訶不思議な鏡で、鏡面に子供が吸い込まれたという秘話まで持っている。そしてもう一つの手がかり、沙知の髪留め。これは三本足のカエルという奇妙な柄のバレッタである。果たして沙知は、本当に鏡の中に迷い込んでしまったのか。そして三本足のカエルにも何か意味が?

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