ハイファンタジー 完結・全131話

独旅 ― 獣人の少女コラと、終わらない旅人アーロンの物語 ―

黑稻相癸 2026/03/04 公開 2026/10/08 20:00 更新

あらすじ

2026年 ファンタジー文学新作

「この世の中、生きて歩きたけりゃ、ちょっと多めに『調味料』を仕込んでおくもんだ」

コラの鼻は嘘をつかない。毛皮の歌の部族に生まれた獣人の少女——風の中から血の気配と危険を嗅ぎ分け、嘘の汗酸さを二十歩先から見抜く。十九年間、マングローブの潮汐と部族の焚き火が彼女の世界のすべてだった——おじいちゃんの病が、伝説の地竜の脊にしか生えぬ薬草を必要とするまでは。

採薬の途中、沼の獣に呑み込まれかけたその瞬間——アーロンと名乗る人間の旅人が樹上から舞い降り、辛味粉の爆弾ひとつで六メートルの頂点捕食者を嗚咽させて追い払った。そして言った。あの島への道を知っている、と。

血が流れていても、心拍は振り子のように揺るがない。傷口が裂けていても、表情はまるで今夜の夕飯の話でもしているかのよう。コラは彼の背を追うことに決めた。

灼熱の白い塩原から深海の竜の脊まで。雪に閉ざされた矮人の城塞から、精霊の千年巨木に織りなされた生きた建築まで——この旅はコラの想像をはるかに超えて広大で、はるかに超えて残酷だった。行く先々の都市には秘密が潜み、微笑みの裏には打算が隠れ、そしてあの飄々とした旅人の身体からは、どんなに鋭い鼻でも嗅ぎ切れない匂いが漂っている——恐怖よりも深い何か。悲しみよりも久しい何か。

道は長い。ひとりで歩き通す定めの旅人も、いる。

※作者は台湾出身で、原作は中国語版です。
日本の友人と共有するため、作者自身が日本語に翻訳しています。

もし表現に不自然な点などがありましたら、
ぜひ感想欄で教えていただけると嬉しいです。
皆様のご意見が、この物語をより良いものにしてくれると思っています。

ポイント

総合ポイント 18
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 1688.9% ブクマ×2 211.1%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
1
感想
0
レビュー
0
評価者数
2
平均評価
8.00
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/24〜10/30(7日間)
ブクマ 1+1(7日間)
2 1 0 10/24 10/27 10/30
評価ポイント 16+0(7日間)
17 16 15 10/24 10/27 10/30

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/30 1 ±0 16 ±0
10/29 1 +1 16 ±0
10/28 0 ±0 16 ±0
10/27 0 ±0 16 ±0
10/26 0 ±0 16 ±0
10/25 0 ±0 16 ±0
10/24 0 ±0 16 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…