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陽野 幸人 2026/10/02 公開 2026/10/31 21:42 更新
――偉人の女武士たち。その義を見たかった。
未来から幕末の観測に来た僕と人工生命体のクオン。
そこは死の気配が近く、血の匂いが立ち込める時代。
それぞれの思想と思惑が激突する。
危うく、悲しく、けれど、美しく。
その中で苛烈な道を歩み、桜のように咲く「女武士」たちがいた。
天誅の名人と呼ばれ、血で手を濡らしながらも、僕の背中を優しく押してくれた土佐藩の岡田以蔵。
空っぽの巾着袋を揺らし、いつでも笑っていた新選組の藤堂平助。
己の持つ尊皇攘夷を僕に教えてくれた、長州藩の吉田稔麿。
病に伏しても、僕たちを熱き心で抱きしめてくれた長州藩の高杉晋作。
激動の時代に出会った多くの女武士たち。
そこにある……彼女たちの死。
戦って死ぬ者。死を望む者。死を受け入れる者。
そして……政府によって、最期を書き換えられた者がいる。
公的な史実には「斬首」と記されていた。
けれど……そうではなかった。
あの人の最期は……真実は全く違っていた。
歴史を変えてはいけない。ただの観測者でなければいけない。
生死介入は未来で死刑となる。
けれど……僕とクオンは彼女たちの信念に触れた。
いつからか、顔を伏せることができなくなった。
夜道を照らすように咲く、美しい桜の生き様を見てしまった僕は――。
※この物語はフィクションであり、実在する人物、団体とは一切関係ありません。
※カクヨム、エブリスタにも掲載しています。
※本作は「〇〇編」という構成です。
そのため、物語の進行において、史実とされる時系列が〇〇編と〇〇編の間で前後することがあります。
歴史的な流れと本編の流れに齟齬はありません。
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