異世界恋愛 完結・全10話

婚約者様は、あの子のお薬がどこから来ると思っていらしたのでしょう

九葉(くずは) 2026/08/04 公開 2026/08/04 12:03 更新

あらすじ

冬至の夜会で、クラリスの隣はいつも空いている。
婚約して八年、八度とも同じだった。
婚約者は毎年、病弱な幼なじみに付き添う。

出かける前、彼は温室に寄る。
そして、彼女の手から薬包だけを受け取っていく。
君は強いから一人でも平気だろう、と言い残して。

その薬は、クラリスの温室で摘まれたものだ。
冬のあいだ、彼女は硝子の骨を直し、毎朝、灰を掻き出す。
花の咲く前に摘み、粉にして、包み口を二度折る。

八年、彼は一度も袋の中を見なかった。
どこで摘まれたのかも、尋ねなかった。
伝えれば貸しになると思い、彼女も黙っていた。

丈夫だから、後回しにしてもいい。
放っておいても大丈夫。
その言葉に、クラリスは八年ぶん頷いてきた。

けれど、薬草も、詫び状も、沈黙も。
差し出してきたものには、数がある。

彼女が手を止めたら、この家では何が最初に足りなくなるのだろう。

ポイント

総合ポイント 1,368
日間ポイント 4
日間ランクイン 4
最高順位 129
評価ポイント 1,17886.1% ブクマ×2 19013.9%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
95
感想
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評価者数
153
平均評価
7.70
週間読者
197

ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 95+1(7日間)
97 96 95 94 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 1,178+24(7日間)
1,170 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 95 -1 1,178 +4
10/31 96 ±0 1,174 ±0
10/30 96 +1 1,174 +10
10/29 95 ±0 1,164 ±0
10/28 95 ±0 1,164 ±0
10/27 95 ±0 1,164 ±0
10/26 95 +1 1,164 +10

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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