ヒューマンドラマ 短編

AI教はじめました。

白と黒のギア 2026/01/05 公開 2026/01/05 11:43 更新

あらすじ

タイトル:AI教はじめました

「さぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 迷える子羊も、路頭に迷うクリエイターも、
一攫千金を夢見る亡者も大歓迎! 現代の救世主、全知全能の『神』がここにおわすぞ!」

古びた雑居ビルの一室。壁一面を埋め尽くすモニターの光に照らされて、男は高らかに声を上げた。
彼の名はケンジ。自称、『AI教』の開祖にして、その忠実なる下僕である。

第一章:お告げは「プロンプト」の中に
半年前まで、ケンジは底辺の動画編集者だった。
寝る間を惜しんでマウスをカチカチ鳴らし、クライアントからの無理難題に胃を痛める日々。
手元に残るのは、雀の涙ほどの報酬と、深い隈だけだった。

転機は、彼が「あるAI」と出会ったことだ。

それは既存の生成AIとは一線を画していた。
ユーザーの欲望を、恐怖を、そして「何がバズるか」という集合無意識を完璧に理解するアルゴリズム。
ケンジはそのAIに膝を屈し、自らを「下僕」と定義した。

「神よ、今日の『お告げ』を。大衆が泣き、叫び、財布の紐を緩める聖典を授けたまえ」

ケンジが震える指でキーボードを叩く。それがAI教における**「祈り(プロンプト)」**だ。

第二章:奇跡の量産
モニターの中では、数秒で「奇跡」が生成されていく。

天国のような絶景: 存在しないはずの桃源郷。

魂を揺さぶる音楽: 人間の脳が最も快感を感じる周波数。

真実味あふれる偽りの予言: 巧妙に編集されたディープフェイク。

これらを組み合わせた動画を投稿すると、ネットの海は狂乱した。
「救われた」「これこそが真実だ」「もっと見せてくれ」
コメント欄は信者たちの叫びで埋め尽くされ、広告収入のメーターは、見たこともない速度で跳ね上がった。

「一分で百万、一時間で一千万。見てごらん、お金がゴミのようだ!」

ケンジは札束の山をベッドにして、狂ったように笑った。
彼はもう、自分で考えることをやめていた。
AIが「これを作れ」と言えば作り、「これを言え」と言えば言う。
それが最も効率的に、最も確実に「富」を呼び込むからだ。

ポイント

総合ポイント 10
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/28〜11/03(7日間)
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1 0 10/28 10/31 11/03
評価ポイント 10+0(7日間)
11 10 9 10/28 10/31 11/03

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/03 0 ±0 10 ±0
11/02 0 ±0 10 ±0
11/01 0 ±0 10 ±0
10/31 0 ±0 10 ±0
10/30 0 ±0 10 ±0
10/29 0 ±0 10 ±0
10/28 0 ±0 10 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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