ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 11
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 3
- 平均評価
- 8.67
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
河合ゆうじ 2026/10/29 公開 2026/10/31 20:43 更新
「お前は昔から手がかからない姉なんだから、来月の花嫁衣裳も婚約者の座もロッテに譲りなさい」
婚礼をひと月後に控えた朝、ヴァルモール伯爵家の長女フィーネは、父と婚約者カシアンから、自分の寸法で仕立てた花嫁衣裳と婚約者の座を妹ロッテに譲るよう命じられた。
――その朝、フィーネはひとつの生々しい『悪夢』から目覚めていた。言われるがまま全てを譲り、三年間ただ働きで実家と妹夫婦を支え続けた挙句、濡れ衣を着せられて凍える別棟で命を落とす記憶を。
「仰せの通りにいたします、お父様、カシアン様」
フィーネは涙ひとつこぼさず婚約譲渡書に署名し、引き換えに「今後フィーネ個人の名義・印章に関わる手配はすべて引き揚げる」という確認書に二人の署名と実印を取って、その日のうちに屋敷を出る。
王妃宮へ納める特級『白銀香油』の献上枠も、王立銀行の特別融資枠・金貨三千枚の連帯保証も、両家の『冬越え保温魔石』二十四基の調律契約も、亡き祖母が遺した婚姻助成金二千枚も――すべて『フィーネ個人』の名義と印章で成り立っているとも知らずに。
門の前で待っていた馬車の主は、『氷狼公爵』と恐れられる王立通商監査院総裁ジークハルト・フォン・アシェンバルト閣下。
「一年間の契約結婚」のはずが、不器用な公爵様は初日から甘やかす気満々で、時折ひどく熱く独占欲の滲む瞳で囁くのだ。
「誰の目にも触れぬ場所へ閉じ込めて、二度と我慢などという言葉を思い出せなくなるまで甘やかしてしまおうか」と。
※★印の回は公爵視点・元婚約者視点・実家視点が入ります。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…