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琥珀 大和 2024/08/24 公開 2024/10/29 07:21 更新
地方の中小企業で働く三木光太郎は、昨年に結婚した遥香との間に子どもができて浮かれていた。
「これで俺もパパになるんだぁ。」
夫婦揃って子ども好きで、正月や盆に帰省する時には親戚の子供たちともよく遊んでいる。
自分たちにも早く子どもが誕生しないかと、毎晩子作りに励んでいたのがようやく実を結んだのだ。
そして・・・
「おめでとうございます。やはり双子ですね。」
妊娠五週目のエコー検査から、何となく二つの胎嚢らしきものが見えるといわれていた。
そして、八週目にそれが確定的になったのだ。
夫婦揃って喜び実家に報告に行くと、待っていたのは現実的な母親の言葉だった。
「双子・・・マジか!?」
「マジですよ、ユキさん。」
遥香は俺の母親をユキさんと呼ぶ。
実は俺たちはご近所さんで、親同士も仲がめちゃくちゃ良かった。
父親同士が小学校からの同級生で、今もゴルフと飲み仲間という間柄。さらに母親同士は趣味が同じでいつも一緒に遊び歩いている。
まあ、俺たち夫婦にとっては小姑問題も起こらないだろうと安心しているのだが、人生の大先輩としてあまりにもリアルな話を持ち出されることになった。
「あんたたち、生活していけるの?」
「え、なんで?」
そうだ。
その時まで、俺たちはそんな細かいところまで気を配ることなく生きてきたのである。
そして、ここから始まる節約生活。
贅沢はともかく、普通に暮らしたい。でも、双子を育てるとなると、今のような共働きを続けていけるかもわからない。産休も育児休暇も給与なしってマジ!?
やべ、これからのこと真剣に考えなきゃ。
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