ローファンタジー 短編

旋灯奇談  第三話  バス亭

東陣正則 2017/02/25 公開 2018/02/12 00:31 更新

あらすじ

 今日も今日とて、怪異譚のネタ探しに気を揉む太市だが、灯台下暗し、ネタは意外や身近なところに転がっていた。第三話は、居候先の末娘、小学六年生の千晶が体験した出来事である。でその内容。数年前のこと、千晶は親の離婚騒動から隔離される形で、ひと夏を房総半島の伯母の家で過ごすことになった。将来は冒険家になると息巻く千晶は、勇んで付近の探索に出かけ、山を越えて聞こえてくる奇妙な音を耳にする。さっそく音源探しを始めた千晶は、山の中で一つ年下の少女キララと出会う。キララは、捨てられ錆びついたバス停の標識を、ススキの藪から掘り出そうとしていた。意気投合した二人は、廃棄されたバス亭の標識を磨き上げ、そこに、どこにもない自分たちだけのバス停の名前を書き込むのだが。

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