純文学 短編

渋い新茶

松田 ゆき 2016/06/19 公開 2016/06/22 17:42 更新

あらすじ

ゆうちゃんは、成長の早い八歳の女の子。背が高くて、頭もいい。周りのクラスメイトと馴染めず、自分が大人びていることも理解している。
 そんなゆうちゃんは、昨日初潮を迎えた。それをきっかけに気付いてしまった複雑な感情を、学校の近くに住むお習字の先生だった、里ばあに打ち明ける。
 特別になりたいけど、特別になれない。誰かに気付いて欲しいのに、素直になれない。
 早すぎる思春期に苦しむゆうちゃんに、里ばあは渋いお茶を出して、そっとアドバイスをする。
 個性は一つじゃない。いつ現れるかもわからない。だから毎日些細な幸せを大切にしなさい、と。
 何かが解決したわけじゃないけれど、ゆうちゃんは小さな一歩を踏み出そうとする。

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