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結 2026/10/28 公開 2026/10/28 23:00 更新
冒険者になりたい。
そう願い続けて、六年。
少年は今日も、冒険者ギルドの扉を開けられずにいた。
ヴァン・エンデリオン、十六歳。
冒険者になるために六年間も訓練を重ねてきた彼には、致命的な弱点があった。
――とんでもなく臆病なのだ。
魔物は怖い。怪我も怖い。死ぬなんて、もっと怖い。
それでも、未知の世界への憧れだけは捨てられなかった。
そんなある日、ヴァンは一人の少女と出会う。
エリシア・アストレイン。
若くして高い実力を持つ冒険者である彼女は、ある場所を探していた。
死者の魂と再会できるという『星降る湖』。
その存在を知ったヴァンの胸に、六年前に失踪した両親への想いがよみがえる。
もう一度、会いたい。
その願いが、踏み出せなかった少年の背中を押す。
仲間との出会い、未知の土地、古代文明の遺跡、そして世界に眠る数々の謎。
一つの発見が次の冒険へとつながり、少年の世界はどこまでも広がっていく。
怖くたっていい。
弱くたっていい。
それでも、この目で世界を見てみたい。
これは、誰よりも臆病で、誰よりも未知に憧れた少年が、仲間とともに世界の果てを目指す冒険譚。
――臆病者が世界の果てを目指すのは、無謀ですか?
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