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ナナメ横 2026/10/30 公開 2026/10/31 17:10 更新
「エリシア・フォン・アルベルト! 君との婚約を破棄する!」
王立学園の卒業舞踏会で、王太子から突然婚約破棄を告げられた公爵令嬢エリシア。
彼女の固有魔法は、壊れたものを直すだけの《修復》。
攻撃魔法も治癒魔法も使えないエリシアは、王太子から「役立たず」と蔑まれ、長年その能力を軽視されてきた。
けれど、婚約破棄を告げられた彼女が感じたのは、悲しみではなく解放感だった。
「婚約破棄、承知いたしました。では、慰謝料としてあの辺境領をいただけませんか?」
エリシアが望んだのは、百年前の大災害によって荒れ果てた、呪われた土地《ルクシエル辺境領》。
誰もが彼女の選択を笑った。
しかし、誰も知らなかった。
エリシアが王宮で修復し続けていた魔道具や結界が、実は王都の安全を支えていたことを。
彼女が去った王都では、魔道具の故障や結界の異常が次々と発生。
一方、辺境領へ向かったエリシアは、壊れた井戸や家屋を直しながら、少しずつ領民たちの信頼を得ていく。
さらに旅の途中で助けた謎の青年レオンには、重大な秘密があって――。
「君は役立たずなんかじゃない。俺にとって、誰よりも大切な人だ」
これは、誰にも認められなかった一人の令嬢が、滅びるはずだった土地を蘇らせ、仲間たちと共に幸せを掴んでいく物語。
そして、彼女を手放した王太子が、その選択を心から後悔する物語である。
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