異世界恋愛 短編

「すまない」と処刑台で言った騎士団長の砂時計が、ほとんど空っぽだったので処刑された令嬢は、二度目の人生で"確信度"をつけることにしました

年商1億 2026/11/08 公開 2026/11/08 12:50 更新

あらすじ

「ロザリンド・クレイヴ。妹への毒殺未遂の罪により、これより刑を執行する」
十九歳の冬、わたしは処刑された。
殿下は公正だと、妹は優しいと、父は娘を見捨てないと――信じたいものを、百パーセント信じたまま。

目を覚ますと、十七歳の春。妹が初めてわたしを陥れた、夜会の日の朝だった。
わたしは手帳を開き、信じていることの一つ一つに数字をつけることにした。
殿下は、わたしを愛している。一度目の確信度、百%。今は、三十%。

未来を変えようとする言葉を口にすると、手首の砂時計から砂が一粒落ちる。
だから誰にも警告できない。自分で確かめて、自分で動くしかない。

そして夜会の夜、処刑台でわたしに水をくれた騎士団長が、低い声で言った。
「今夜は、葡萄酒を飲まないほうがいい」
――その手袋の下の砂時計は、ほとんど空っぽだった。

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