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ブラック大根 2026/08/21 公開 2026/08/21 18:00 更新
「私は聖女ではなくクリスティーネと結婚することを宣言する!」
聖女と王族の結婚は国の決まり事。
今代の聖女はその能力の貴重性と強さから王太子であるエッケハルトの婚約者に選ばれていた。
それまでの婚約者だったクリスティーネは婚約が解消され、エッケハルトの隣には聖女が並ぶはずだった。
それが、貴族が集まる学園の卒業式でこの騒ぎだ。
貴族や子息子女の目は中央のエッケハルトたちと、そして俯き震える聖女に向けられる。
震える声で王太子に従うと告げた聖女アルマリアに、国王は次の婚約者として第二王子を勧めようとした。
そこで、アルマリアは震える声を上げる。
「どうか、どうか次のお相手は、私に選ばせていただけないでしょうか」
その相手が断るのならば身を引く。ただ、一度でいいから自分で選ばせてほしい。
選ばれなかったことに心を痛めているであろうアルマリアの言葉に国王は許可を出す。
そうして、アルマリアは震える体で一人の貴族の前に立った。
「どうか、私と結婚してください、辺境伯様」
それは、年の離れた、たまたま卒業式に出席していた辺境伯その人だった。
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