ヒューマンドラマ 完結・全8話

魚庭(なにわ)因縁絵巻・大大大阪都狂想曲(カンタータ)

井上 さとし 2017/01/16 公開 2017/01/16 15:39 更新

あらすじ

平成27年5月、大阪都構想実現の賛否を大阪市民に問う前代未聞の住民投票が行われ、衆知の通り否決された。大阪人の中に残ったのは祭りのあとのような虚脱感と、現状を打破できないもどかしさにも似た閉塞感だけだった。
 ところが往生際の悪さが前市長の取柄であり、行動力の源である。こんな大阪の沈滞ムードを吹き飛ばすには、やっぱりもういっぺん大阪都構想に再挑戦あるのみ。もっとも前市長は引退を公言した手前、しゃしゃり出ることができない。その代わり将来の政界復帰に向けて密かに実に巧妙に権謀術数を張り廻らせていた。そんな中、前市長の意向を受け電光石火、衆議院議員から鞍替え大阪市長選に登場し、鳶が油揚げを掻っ攫うかごとく初当選したのが現市長である。
 前市長は最初こそ静観していたが、巧妙に院政を敷くや現市長を影から巧みに操り始めた。現市長は就任3年目を迎えたが、大阪都構想への機がイマイチ熟し足りない。そう判断した前市長は大阪人懐柔爆弾、通称【ヨシハシマゲドン】を次から次へと投下しだした。その第一弾が『OSAKAダブル条例』である。最初こそこれは苦し紛れの単なる啓発条例に過ぎないと思われていたが、それがどういうわけか大阪人のイチビリ、イッチョカミ精神にドンピシャ、ハマった! これがひと冬の間にとんでもない狂想序曲となり、ダブルキーパーなる過激なボランティア組織まで誕生させてしまった。その波紋は大阪市を再編するだけにとどまらず、大阪市の隣接都市まで巻き込み東京都並にスケールアップさせる『大大大阪都構想』へと広がりを見せ始めた。
 そして、この再編の動きをいち早く察知し共鳴したのが大阪市の東隣りに位置する、鼻くそみたいな衛星都市『大東市』である。しかもひょんな事から、どうしようもない中年のパラサイトシングルに過ぎない俺もここのダブルキーパーたちの渦に巻き込まれ、前市長をはじめ現市長、知事らをまんまと丸め込む片棒を担いでしまった。
 結果、平成32年春には『大大大阪都構想』の象徴、大阪復活の狼煙ともいうべき地方創生イベント『金はない! 大東エキスポ』までおっぱじめる始末である。
 これを号砲に大阪中がカンタータを一斉に奏で始め、大阪がどっこらしょっとようやく動き出した。

ポイント

総合ポイント 27
日間ポイント 0
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/27〜11/02(7日間)
ブクマ 3+0(7日間)
4 3 2 10/27 10/30 11/02
評価ポイント 21+0(7日間)
22 21 20 10/27 10/30 11/02

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/02 3 ±0 21 ±0
11/01 3 ±0 21 ±0
10/31 3 ±0 21 ±0
10/30 3 ±0 21 ±0
10/29 3 ±0 21 ±0
10/28 3 ±0 21 ±0
10/27 3 ±0 21 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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