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a.z.bako 2023/12/22 公開 2026/10/10 19:33 更新
一人の子どもが、消えた。
魔法の素質を持つ子どもが、跡も残さず連れ去られていく。目撃されるのは、どこにも存在しないはずの「黒い門」だけ。
魔法使いのローレンは、師匠の言葉を胸に旅立った。
「想像力を現実にする強い信念こそが、魔法の根源だ」
シードホートの魔法学校を卒業したローレンが求めるのは、かつて人類から失われた「忘れられた魔法」。答えを求めて旅を続けるうちに、彼女は三人の仲間と出会う。
剣一本で生きる直情的な冒険者フレア。フードの下に秘密を隠した寡黙な戦士ヘル。バルダーの使者として人々に寄り添う温かな信仰者シャーリン。
似た者同士でも、ましてや友人でもなかった四人が、それでも共に進んでいく。
忘れられた魔法の謎。消える子どもたちの行方。そして開いてはならない門の向こうに眠るもの——それらはすべて、古代から連なる一つの影へと繋がっていた。
※本作は、巻ごとに異なる仲間の視点から物語が描かれる形式です。語り手が変われば、物語の呼吸も変わります。
1巻は魔法使いローレンの視点。好奇心旺盛で考えごとの多い彼女は、行動するよりも先に、まず観察し、時に悪戯っぽく思いを巡らせる——攫われた子どもを追って辿り着いた地下で、二度と外に出たことのない者と出会う。そこは、古きヨツンが眠る死の神殿だった。
2巻は冒険者フレアの視点。竹を割ったような彼女は、考えるより先に体が動く——「剣を大きく振り回した」でしか始まらない。鍛え上げた剣の切先が捉えたのは、討伐したはずの大ヨツンが遺した最期の呟き——「六つの欠片」。
3巻(連載中)はバルダーの使者シャーリンの視点。物静かに見えて、実はひとりごとの多い彼女は、心の中でバルダー様に語りかけながら世界を見つめる——いつものように祈るような独白を挟みながら、禁じられた魔法を使ったローレンの異変に気づいていた。伝えられてきた苦痛は、そこになかった。
外伝では、少しだけ違う視線から覗くことができます。
※カクヨムにも掲載しています。
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