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ハンド 2021/09/17 公開 2021/09/17 03:18 更新
第154回全国武道騎士大会。それは、地獄の始まりだった。
2289年。現代の日本はAIが発達。
200年前と比べると、その仕事の約99%は淘汰され、殆どの日本人は仕事を得るオポチュニティを失った。
しかし、根強く残るのは「民主主義制度」。
過去の様な「貧困」「裕福」といった概念は“金”では優劣がつけられなくなり、代わりに人々の上下を序列付けるのが、「純粋な強さ」である。
時は2100年代初頭。
AIが95%の職を奪い、世の天上界を支配していた“金持ち”が一般人に陥落する様は、所謂“平民”の歓喜に近い興味関心をそそり、世の大半を占める“平民”の意見は二次関数的に加速していった。
しかし、とは言ってもそう簡単に終わるつもりはないのが“金持ち”である。
金銭的な優位性が欠けたとしても、また別の手段を用いて平民に対して優位性を取ればいい。そう考えた当時の五大財閥頂点の故・オリックス中後が当時の最新技術を応用して作り上げたのが「特殊型対人戦闘服」───通称「特殊服」である。
これは名目上「他国からの侵略を武力保持により抑制する」という要素を建前として作った、自衛隊と似た理論により実現している攻撃性質を持った武装服であるが、それが“金持ち”の強さの証明であることに他ならないことは明白であった。
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