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熊野南葵 2026/11/07 公開 2026/11/07 07:20 更新
西暦2030年、人類の犯した罪により、地球の大地は崩壊。僅かに残った人々は人工衛星に乗って地球を脱出し、絶滅を免れた。
それから数十年。数々の人工衛星は互いに結び付き、「オービタルリング」と呼ばれる新たな国家を築いていた。
「輪郭」とも呼ばれるその場所は、人々にとって、もはや「地球」そのものだった。コンピュータ制御で四季が作られ、土も空気も循環する。植物が育ち、学校も病院もショッピングセンターもある。不自由のない暮らしの中で、半世紀前の地球大地崩壊は、歴史の1ページになっていた。
ただ一つ、地球に降りる事だけが禁じられていた。
政府の限られた人々を除き、降下は許されず、地上への居住は憲法で厳しく禁じられている。それが、生き残った人類の唯一の贖罪だった。
しかし、「輪郭」生まれが大半を占める今、それを贖罪だと思う者は多くない。
女子高生のアミもまた、ここで暮らす事に何の疑問も抱いていなかった。
しっかり者の親友マイと過ごす日々。恋の悩みも、将来の夢も、二人にとっては目の前の大切な出来事だった。
これは、地球を眼下に望む世界で生きる、アミとマイの青春と、その先へ続く物語。
いつか行ってみたい、地球の街〈シブヤ〉。
空に生まれた二人にとって、眼下の青い星は、近くて遠い憧れの場所だった。
けれど、大人になるにつれ、二人は知ることになる。
自分たちが暮らす世界のことも、大切な相手のことさえも、まだほんの少ししか知らなかったのだと。
これは、アミとマイがそれぞれの未来を探しながら、かけがえのない友人になっていく物語。
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