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ヒサカズ ヤマザキ 2025/07/20 公開 2025/07/20 05:50 更新
今回がふつうの詩の出てこない最後になります。前半の第1部ではつぎのようなことをくりかえし言ってきたのでした。
部屋のなかで旅先の至福が味わえるなんて、そんな夢みたいなことがそう簡単に実現してしまっていいわけがない。
パート2のその1と2で、旅先で作られたと思われる俳句を読んでは旅情のような詩情を味わうことをきっかけにして、すでに旅先の至福にちかいポエジーを俳句で味わえるようになった方も少なくはないと思います。
面倒くさい言葉なんかをとおさないで、だれもが旅先で体験してしまう詩よりも純度の高い詩情、それこそが旅情というものだったわけですが、それを、俳句の言葉をとおして味わってしまったそのことが、目論見どおり、第1部のすべての俳句のポエジーを深く味わうことを可能にしたのでした。そうして、前半の俳句のポエジーをくりかえし深く味わってきたそのことが、ふつうの詩や短歌を味わうのに十分な程度の、詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚をご自分のものにすることにもつながったのでした。
「孤立した詩的イマージュの水位においても、一行の詩句となってあらわれる表現の生成のなかにさえ現象学的反響があらわれる。そしてそれは極端に単純なかたちで、われわれに言語を支配する力をあたえる」
「詩人がわれわれに差し出す新しいイマージュを前にしたときの、この歓び」(ガストン・バシュラール)
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