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ちゃぷた3 2024/03/17 公開 2024/03/24 22:28 更新
35歳になった頃、レオンは前世で交通事故に遭い命を落とした。しかし気付けば、魔法の存在する遥か異世界で生まれ変わっていた。前世の記憶を全て持ったままでの転生だった。
転生先の世界には人間王国、エルフの森国、獣人種の大平原国など、さまざまな種族が存在していた。種族間の対立は絶えず、緊迫した空気が漂っていた。レオンはこの新しい世界で懸命に生きようと努めたが、前世の記憶を活かすことができず、虚しく充実しない人生を送ってしまった。
ただ、一つだけ光明が差していた。レオンはその世界で、エルフの森国王家に生まれた姫イリーナと、人間王国の第一王女アデリナに出会い、二人に強く憧れるようになったのだ。
しかし、レオンには二人を助ける力がなかった。結局、イリーナは滅びゆくエルフ王国を守れずに行方不明になり、アデリナは女王候補同士の内戦で命を落としてしまった。レオンはそれを目の当たりにし、自らの無力さを悔やんだ。
「やはり俺には力が足りなかったんだ...」
レオンは些細な善行だけは怠らなかった。路上で倒れた者を助けたり、施しを施したりと、自分にできる範囲での行いは続けていた。おそらくそうした心優しい行いが報われたのか、レオンには不思議なことに、同じ異世界に生まれ変わる"2周目"のチャンスが与えられた。
更に前世と1周目の記憶が全て保持されたままだった上、特殊能力の【無限の加護】までが備わっていた。自らの力で運命を変えられる可能性を手に入れたレオンは、熱い決意に燃えた。
「1周目の僕は情けない人生を送った。でも今回こそは違う!」
1週目の失敗を跳ね返す再チャレンジのチャンスを確実に掴もうと、レオンは心に火を付けた。
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