推理 短編

言語論的推理小説集③「アフター・ザ・クエイク」

鈴木准丸 2017/09/30 公開 2017/09/30 07:38 更新

あらすじ

2011年3月11日、盛岡から愛人の山崎真奈美と岩手・秋田の県境近くにある温泉旅館へと車で向かっていた「私」は、目的のインターチェンジまであとわずかのところで大きな揺れに見舞われる。最初は車の故障かと思ったが、じきにそれが大地震であったことを「私」は知る。ライフラインが寸断され帰ろうにも帰れなくなった二人はそのまま予定していた宿に二日間滞在し、翌々日の日曜日に盛岡へ戻る。地震のあった金曜日、「私」は支店長代理を勤める会社に「東京の息子の検査入院に立ち会うため」と休暇申請をしていたが、旅館から盛岡への帰路で、真奈美と一緒にいるところを会社の女性嘱託社員に目撃されてしまう。ほどなくして「私」は、その嘱託社員から震災後の継続雇用の約束を迫られる。その後、嘱託社員は盛岡市内のダム付近で死体となって発見される。彼女は、真奈美だけでなく、別の若い女性と「私」の交際にも心当たりがある、そう言って「私」を脅していたのだった。

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