異世界恋愛 連載中・全1話

そのヤンデレ、キャンセルします ~「化け物」と蔑まれた怪力令嬢は、冷徹公爵の激重愛を受けながら今日も魔物を殴り飛ばす~

都築七美 2026/11/07 公開 2026/11/07 10:05 更新

あらすじ

「ヤンデレ? 監禁? なんのことですか?」
「ああ、この足枷なら、パキッとやったら外れました」
「扉が開かなかったので、仕方なく壁を殴ったら出られました」
「壁の穴は……この魔物の素材を売って、修理費にしてください」
――これは、妻を閉じ込めたい激重公爵と、そんな夫のヤンデレを怪力でことごとく“キャンセル”してしまう令嬢のお話。

侯爵令嬢フィオナは、生まれつき人間離れした怪力を持ちながら、魔法だけはまったく使えなかった。
その力を父から「化け物」と恐れられ、長年、本当の自分を隠して生きてきた。
やがて第二王子の婚約者となるものの、魔物を解体している姿を見られ、「おぞましい女」と婚約破棄されてしまう。
そんなフィオナが次に嫁がされたのは、“血塗られた公爵”と恐れられるアルベリヒ・グランヴェルト。
今度こそ怪力を隠して、大人しく暮らそう。
そう決めたはずだったのに――。
空腹に耐えきれず、こっそり森へ出た夜。
フィオナは高位魔物を素手の一撃で殴り飛ばし、その瞬間をうっかり夫に目撃されてしまう。
また「化け物」と拒絶される。
そう思っていたフィオナだったが、アルベリヒは彼女の力を恐れることなく、むしろその強さと知識を認めてくれた。
怪力も、魔物を解体する知識も、大食いなところも。
これまで否定されてきた自分を、彼は当たり前のように受け入れてくれる。
初めてありのままの自分を認めてもらえたフィオナは、怪力と魔物の知識を生かし、少しずつ公爵領で自分の居場所を見つけていく。
一方、そんなフィオナに惹かれていった冷徹公爵の愛情は、少々――いや、かなり重い。
危険な場所へ行けば心配し、他の男と親しくすれば嫉妬し、できることなら妻をずっと自分のそばに置いておきたい。
けれど相手は、魔物すら素手で殴り飛ばす怪力令嬢。
足枷も、魔法の拘束も、分厚い石壁も。
フィオナの前では、何ひとつ彼女を閉じ込めてはおけない。
「私はちゃんと、旦那様のところへ帰ってきますよ?」
“化け物”と蔑まれてきた怪力令嬢と、そんな妻を誰よりも愛してしまった最強公爵。
ちょっぴり重すぎる|愛《ヤンデレ》を、今日もフィオナは豪快にキャンセルしていく。

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