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オクヒロ 2026/05/01 公開 2026/06/09 16:54 更新
第二次世界大戦から80年以上。平和な日本で、世界の誰も知らない戦いが続いていた。
岐阜県高山市の山奥で、家族と穏やかに暮らす少年・大狼糸成。狩りを生業とする彼の日常は、ある日突然、惨劇へと変わる。
家を襲った謎の男によって、父と母を殺され、弟と愛犬までもが行方不明となった。
すべてを奪われた糸成が選んだのは、復讐の道だった。
しかし、育ての親同然だった男・服部雷蔵から教えられたのは、復讐のための力ではない。
――奇跡の術を操る者、“奇術師”。
この世界には、人類の住む「聖界」と、魔獣や魔人が暮らす「魔界」が存在する。そして両世界を繋ぐ「門」を巡り、奇術師たちは人知れず戦い続けていた。
やがて糸成は、父が遺した「人は支え合いながら生きる」という教えを胸に、復讐ではなく、理不尽な犠牲をこれ以上生まないために戦うことを決意する。
だが、彼自身も知らない秘密があった。
緋色に輝く右目。
そこから漏れ出す、奇術師ですら知らない異質な力。
そして、家族を奪った謎の男が残した言葉――
「次だ」
世界の裏側でうごめく魔界の脅威。
人間と魔人の対立。
そして、自らの血に隠された真実。
これは、すべてを失った少年が“緋色の奇術師”と呼ばれるまでの、成長と戦いの記録である。
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