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赤松一 2026/06/24 公開 2026/06/24 17:55 更新
「2024年12月7日。その日、私は初めて人を殺した。」
高校二年生の大宮祈里は、12月7日、友人三人との肝試しで忍び込んだ廃病院にて、獣のように唸る男と出くわす。揉み合いの果て、気づけば祈里の手は床に落ちたナイフを握っていた。その男を殺害した大宮は友達と共に死体を隠すことにした。男は廃病院の脇に咲く花畑の下へ葬られ、彼らは何事もなかったように日常へと帰っていった。
だがその殺された男には、たった一人の友がいた。
熊崎健吾。一週間以上音信の途絶えた旧友を案じて廃墟を訪れた彼は、ぬかるみに残る複数の足跡、血を吸った雑巾の山、廊下に引かれた一筋の黒い帯を見つける。そのひとつひとつを結び合わせ、健吾は花畑の下にて、変わり果てた旧友の亡骸を見つける。
血に濡れた拳で地面を叩きながら、健吾は誓う。こいつを殺した犯人を探し出し、同じ目に遭わせてやる、と。
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