異世界恋愛 短編

「君の代わりはいくらでもいる」と言われたので、本当に百人用意して引き継ぎをしたら、全員辞めました

ゆちこんす。 2026/11/06 公開 2026/11/06 20:59 更新

あらすじ

「君の代わりなど、いくらでもいる」

王太子の婚約者リゼットは、四年間、陳情書も席次も財布も殿下のご機嫌も、たった一人で回してきた。
その婚約者から、正午の鐘の下で言われた一言に、彼女は静かにうなずく。

「承知しました。では、百人ほどご用意しましょうか」

日給は金貨一枚、先着百名。四十枚の引き継ぎ書を持たせて、十日間の研修が始まる。
ところが、誰ひとり続かない。
代わりはいくらでもいるはずなのに、辞める人はなぜか全員、同じ言葉を残して帰っていく。

そして十日目の夜、百人分の引き継ぎ書が戻ってきた。

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