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銀上 木綿 2026/10/28 公開 2026/10/30 00:37 更新
かつて世界は、石油資源の枯渇によって、資源と技術を奪い合う戦争の時代にあった。
そんな中、中立国であった日本で、新たな地下資源「魔鉱石」が発見された。
魔鉱石は、それまで身体能力の強化程度にしか使えなかった魔法の可能性を大きく広げた。
雷属性の魔法による発電、さらには魔法による物体の破壊さえ可能となったのである。
日本は大量の埋蔵資源を背景に、世界各国への供給を約束。度重なる外交交渉の末、戦争は終結した。
それから100年。
魔鉱石は世界経済を支える重要な資源となり、魔法技術は大きな発展を遂げていた。
しかし、それはあくまでも政治や経済の話。
人々にとって、魔法とはもっと身近なものだった。
火をイメージすれば、瞬発力が増す。
水をイメージすれば、肉体は柔軟性を増し、襲いかかる力を受け流す。
風をイメージすれば、周囲の物体に作用する。
土をイメージすれば、肉体は硬く、重くなる。
人々は、肉体が本来持つ能力とは異なる、この不思議な力を「魔法」と呼んだ。
それは国や人種を問わず、世界中の人々に共通する概念であり、日常生活やスポーツにも深く根付いていた。
これは、政治とも戦争とも関係のない、
ただ、魔法を用いた一つの競技に出会う、ある少年の物語である。
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