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市原 明 2022/06/06 公開 2026/06/28 02:34 更新
1999年、突如として世界中にダンジョンが溢れかえった。人類はこの窮地によって絶望しかける。
けれど、人類が絶滅するよりも先に、人間の脳は異常な発達を見せる。結果、地球に生きる全ての人類に『能力』と呼ばれる新しい力が目覚めた。
急激に、何もかもが変わる中で世界は大混乱へと陥いった。しかし同時に、危険なダンジョンへと挑み、攻略する者たちが現れた。人々は彼らを『冒険者』と呼んだ。
それから時は経ち、ダンジョンが出現してから二十年近くの時が過ぎた。少しずつ落ち着きを取り戻した世界で、生を受けた僕の能力は使えない、役立たずの能力だった。周囲の人たちから無能の烙印を押されても、必死に喰らい付きながら、どうにか冒険者であり続ける。
しかし、どんなに必死になろうとも、周囲の評価は簡単には変わらない。そして、ある日、僕は同じ冒険者の仲間と思っていた奴らに裏切られる———。
命が脅かされる絶望の中、無能だったはずの能力が、無能だったはずの僕は覚醒する。
僕は世界の大いなる歯車に巻き込まれていく。ダンジョンに封じられたこの世界で、僕は生きていく。そんな無能の僕が世界を、何もかも全てを巻き込んで成長していく。僕、いいや俺がこの世界を救ってみせる。
———これは非力だった、ある一人の平凡だった少年の、世界を取り戻す血塗られた英雄譚。
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