純文学 完結・全3話

HardLuck un Days

Hellmärc 2026/02/23 公開 2026/02/26 01:02 更新

あらすじ

 彼から借りる本は、シガレットの香りがした――――
  
 ケイトは、不幸な人生を送ってきたわけではない。
 ただ、父は去り、進学はつまずき、信じていた友人は金を残して消えた。どれも致命的ではない。けれど「小さな不運」が積み重なり、彼女の世界は少しずつ曇っていった。
「ついてない」
 それが、彼女の口癖だった。ある日、ケイトは大学構内で胡散臭い青年・クリュウと出会う。
 金髪に青い瞳、軽薄な言葉遣い。彼が差し出したのは、“幸運を感じられる薬”だった。それは幸福を与える薬ではない。不幸が見えなくなるだけの、空色の錠剤。

 疑いながらも飲んだその日、ケイトは気づいてしまう。
 世界は何も変わっていないのに、自分の感じ方だけが変わったことに。
 失敗も、喪失も、苛立ちも、どこか遠くへ流れていく。理由はどうでもいい。ただ「楽」だった。

 薬を飲む理由は、次第に軽くなっていく。
 嫌な客、壊れた家電、朝の気怠さ。そしていつしか、飲んだ理由さえ忘れるようになる。
 薬を売り、傍にいるクリュウは言う。人は幸福を求めているのではない。ただ、不幸から逃げたいだけなのだと。
 不幸を感じなくなることは、救いなのか。それとも、ゆるやかな破滅なのか。

ポイント

総合ポイント 8
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 0+0(7日間)
1 0 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 8+0(7日間)
9 8 7 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 0 ±0 8 ±0
10/31 0 ±0 8 ±0
10/30 0 ±0 8 ±0
10/29 0 ±0 8 ±0
10/28 0 ±0 8 ±0
10/27 0 ±0 8 ±0
10/26 0 ±0 8 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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