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豊川竜矢 2020/03/17 公開 2020/03/17 00:41 更新
病弱であまり中学校に行けない、本と絵描きが好きな少年、琴平晨比〈アサヒ〉。彼は幼い頃から理由もわからず化け物たちに翻弄され続けていた。身を守る方法も知らず、日々その襲来に耐えている。現実では、蛇神に憑かれた母親からの虐待、無関心の父。彼を守る者は誰ひとりいない。唯一の友人、藤原涼太〈リョータ〉とは、アサヒが元気な時に一緒に図書館で過ごす仲で、元気で溌剌とした彼はアサヒにとって大事な存在だった。だがアサヒの家に遊びに行った日から、リョータの周りで不可解な現象が起こり始める。
三年生の夏休み、二人は塾の夏期講習に通う。アサヒは通うにつれ急速に調子が悪くなる体と、周囲からの敵意に悲しむ。「お前、エネルギー食われてるよ」そう教えたのは黒木蓮〈クロ〉という男子だった。寡黙で秘密めいた彼は、霊狐に守護されていた。アサヒが生霊に襲われた時、霊狐が彼を助けたのを機に、少しずつクロとの距離は縮まる。だが見返りとして、霊狐はアサヒの首を要求する。自分の人生を振り返り、惜しい命ではないと承諾するアサヒ。クロがアサヒの首筋に噛みつくと、彼はアサヒの命ではなくエネルギーを吸い取った。
二学期、学校でアサヒ達は「黒い影」に襲われる。霊狐に助けられる一方で、守護者がいることを羨ましく思うアサヒは、クロに八つ当たりする。自分を恥じ謝るアサヒに、クロは「俺がお前を守ろう、契約だ」と言う。クロは実は悪魔で、極上のエネルギーを無尽蔵に持つアサヒを狙っていた。だが「黒い影」達も同時に、アサヒを奪おうとその勢力を増していく。
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