空想科学 完結・全120話

ラプトルの鉤爪

紫紅葉 2026/04/05 公開 2026/08/02 20:00 更新

あらすじ

白亜紀の恐竜と、札幌の古民家暮らし。
地下を掘れば、時空までつながった。

札幌市南区、壱拾六軒(じゅうろっけん)。

化石や鉱物、植物をミリ単位で描く精密画家のアキラは、築年数不詳の古民家「山悟荘(さんごそう)」で静かな暮らしを送っていた。

ところが、そんな茶の間に居座ったのは、淡いアンズ色の羽毛に包まれた一頭のヴェロキラプトル。

名は「ビリー君」。

鋭いシックルクローを備えた白亜紀のハンターでありながら、極度の寒がりで、甘い物には目がなく、セイコーマートのプリンをこよなく愛する妙に人間臭い恐竜だった。

スキンヘッドの巨漢アキラは、この理解不能な同居人を意外なほどあっさり受け入れる。特注ダウンを用意し、第一ゴムの長靴を履かせ、雪かきを教え、北海道の食卓を囲む。

そこへ、無言の圧力で一家を仕切るハエトリグモの「アダンソン先輩」、白い毛玉のようなシマエナガ、常識外れの技術を穏やかな顔で繰り出す大家さんまで加わり、山悟荘の日常はますます騒がしくなっていく。

ジンギスカン、とうきび、温泉、化石採集、園芸、雪かき。
そんな北海道暮らしの足元では、いつしか巨大な地下世界が広がり始めていた。

800万年前の化石を抱く「サッポロカイギュウ広場」。
ビリー君のために造られた「白亜紀ジオ・フロント」。
地底湖、謎の石造ゲート、そして、ゴミ袋から拾われた古びた「真鍮の鍵」。

何気ない日用品のように扱われていた鍵は、やがて白亜紀、未来、そして壱拾六軒そのものに隠された時間の謎を呼び覚ましていく。

それでもアキラたちの暮らしは、たいして変わらない。

世界の秘密を目の前にしても、気になるのは今日の晩ご飯。
時空が揺らいでも、ビリー君にはおやつの時間が重要だ。

北海道の日常生活、恐竜とのドタバタ、化石と植物、奇妙な地下開拓、そして壮大な時空SF。

全10章・120話。
スキンヘッドの巨漢と一頭のヴェロキラプトルが築いていく、温かく、シュールで、少しだけ壮大な北海道SFスローライフ。

「|Vamoose《ヴァムース》!」
今日も山悟荘は、だいたい平常運転である。

※本作品は「小説家になろう」と「TALES」に重複投稿しています。

ポイント

総合ポイント 36
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 2672.2% ブクマ×2 1027.8%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
5
感想
0
レビュー
0
評価者数
3
平均評価
8.67
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/25〜10/31(7日間)
ブクマ 5+0(7日間)
6 5 4 10/25 10/28 10/31
評価ポイント 26+0(7日間)
27 26 25 10/25 10/28 10/31

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/31 5 ±0 26 ±0
10/30 5 ±0 26 ±0
10/29 5 ±0 26 ±0
10/28 5 ±0 26 ±0
10/27 5 ±0 26 ±0
10/26 5 ±0 26 ±0
10/25 5 ±0 26 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…