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あかあめんぼ 2026/06/30 公開 2026/08/13 20:00 更新
気がつくと、高嶺総一郎は見知らぬ石畳の裏路地に倒れていた。
そこは、魔法と精霊が人々の暮らしに根付くアルヴェリア王国。
魔法を知らない世界から来た総一郎には、この世界の常識も、身分も、魔力もなかった。
彼を助けたのは、王立魔法学校に通う少女リュシア。
古書喫茶《灯屋》で住み込みとして働く彼女に連れられ、総一郎は店主エリゼの下で一時保護されることになる。
そんな中、総一郎には様々な言語を読む力があることが判明する。
当初は彼自身の魔力性質だと思われていたが、精密検査によって、総一郎には魔力そのものが存在しないことが明らかになる。
魔力なしの異世界人。
けれど、なぜか文字だけは読める男。
彼は英雄ではない。
世界を救う力も、剣を振るう才能もない。
彼が見つめるのは、古書喫茶で静かな日々を生きる、光を使う少女リュシア。
これは、魔法の世界に迷い込んだ男の目を通して描かれる、ひとりの少女の物語。
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