ヒューマンドラマ 短編

婚約者に偽の氷河期を信じ込まされ、私は真夏の東京で凍死した

熾星 2026/07/08 公開 2026/07/08 17:00 更新

あらすじ


 七月の東京は、息をするだけで肺が焼けそうなほど暑かった。

 けれど佐倉美緒は、婚約者の桐谷悠真に「世界は氷河期に入った」と信じ込まされ、偽りの終末の中へ閉じ込められた。

 悠真は寝室を密閉し、偽の災害情報を作り、業務用エアコンとドライアイスで極寒の部屋を作り上げた。美緒は恐怖と信頼の中で、少しずつ凍えていく。死の直前、彼女はたった一着のダウンコートまで悠真に渡し、「私の代わりに生きて」と願った。

 だが魂が身体を離れた瞬間、美緒が見たのは、扉の外に広がる真夏の陽射しだった。

 終末など、どこにもなかった。悠真と親友の白石雪乃は隣の部屋で食べ、飲み、笑いながら、美緒の死を待っていた。彼女の預金と、文京区の分譲マンションを奪うために。

 ゴミ箱に捨てられた美緒は、やがて怨霊となる。

 彼らが氷河期を作ったというのなら、今度は美緒が、この真夏の部屋を本物の氷の牢獄に変える。

 開かない玄関。暴走するエアコン。途切れた電波。目の前にあるのに越えられない生への出口。

 裏切り者の二人は、少しずつ絶望の底へ引きずり込まれていく。

 翌日、警察が扉を開けたとき、そこには東京で最も奇妙な密室冷凍事件の現場が広がっていた。

ポイント

総合ポイント 82
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 7895.1% ブクマ×2 44.9%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
2
感想
0
レビュー
0
評価者数
11
平均評価
7.09
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/27〜11/02(7日間)
ブクマ 2+0(7日間)
3 2 1 10/27 10/30 11/02
評価ポイント 78+0(7日間)
79 78 77 10/27 10/30 11/02

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/02 2 ±0 78 ±0
11/01 2 ±0 78 ±0
10/31 2 ±0 78 ±0
10/30 2 ±0 78 ±0
10/29 2 ±0 78 ±0
10/28 2 ±0 78 ±0
10/27 2 ±0 78 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…