異世界恋愛 完結・全40話

十年尽くした妻が消えた朝、公爵家は紅茶の淹れ方すら分からなかった

九葉(くずは) 2026/03/12 公開 2026/03/29 11:30 更新

あらすじ

毎朝、誰より早く目を覚ます。
紅茶の銘柄も、席順も、領地の帳簿も。
十年間、すべてをひとりで回してきた。

夫は一度も感謝の言葉を口にしなかった。
義母には当然だと言われ続けた。
手首の結い糸は、とうに白く褪せていた。

この世界では、夫婦の絆が糸の色に映る。
鮮やかなら健全。褪せれば、壊れた証。
ロゼッタはその白い糸を長袖で隠し続けた。

ある朝、書き置き一枚を残して屋敷を出た。
向かった先は、祖母が仕立て屋を営んだ港町。
待っていたのは、潮風と寡黙な幼馴染の船乗り。

彼は何も聞かず、黙ってマントをかけた。
翌朝から毎日、玄関の前に薪が置かれている。
理由は一度も告げられない。

残された公爵家では朝食の紅茶すら出せない。
商人たちは一人、また一人と取引を断り始める。
崩れていくのは、屋敷だけではない。

祖母の鋏を手に取り、もう一度針を持つ。
自分の名前で、自分の仕事を始めるために。
白い糸を隠す日々は、もう終わった。

だが元夫は気づき始めている。
失ったものの正体に。
その答えを知るのは、海風だけだ。

ポイント

総合ポイント 27,130
日間ポイント 0
日間ランクイン 25
最高順位 11
評価ポイント 21,81280.4% ブクマ×2 5,31819.6%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
2,659
感想
66
レビュー
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評価者数
2,486
平均評価
8.77
週間読者
416

ブクマと評価ポイントの推移

10/27〜11/02(7日間)
ブクマ 2,659-2(7日間)
2,662 2,660 2,658 10/27 10/30 11/02
評価ポイント 21,812-10(7日間)
21,820 21,815 10/27 10/30 11/02

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/02 2,659 -1 21,812 ±0
11/01 2,660 ±0 21,812 ±0
10/31 2,660 -2 21,812 -10
10/30 2,662 ±0 21,822 ±0
10/29 2,662 ±0 21,822 ±0
10/28 2,662 ±0 21,822 ±0
10/27 2,662 +1 21,822 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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