ローファンタジー 連載中・全10話

叩く剣の世界で、「引いて斬れ」と教えたら戦いが変わった

翡翠 2026/04/13 公開 2026/04/13 22:15 更新

あらすじ

鍛刀中に意識を失った現代刀工・武蔵国住兼真は、目を覚ますと鍛冶場ごと異世界の森に転移していた。

状況を把握する間もなく、折れた剣を手にした女騎士が魔物に追われて飛び込んでくる。

兼真は迷わず一振りの刀を渡した。

「両手で柄を握れ。叩くな――引いて斬れ」

その一言で、戦いは終わった。

魔物は、何の抵抗もなく斬れていた。

それは完成された刀ではない。本来は別の依頼主のために打たれた“影打”――本歌へ至る前の一振り。

だがその刀は、この世界の常識を否定する。

叩き、力で断つ剣の世界において、
“引いて斬る”という概念は存在しなかった。

やがて女騎士は、その刀に適応していく。
そして気づく。

自分が強くなったのではない。
この刀と、この刀工が異常なのだと。

鍛冶場にしか存在しない技術。
限られた玉鋼。
量産できない刀。

ゆえに、価値は独占される。

騎士団、冒険者、貴族――
すべてが“その刀”を求めて動き出す。

だが兼真は言う。

「売らん」

これは、戦わない刀工が、
武器の概念そのものを書き換え、
戦場を裏から支配していく物語。

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10/31 1 ±0 0 ±0
10/30 1 ±0 0 ±0
10/29 1 ±0 0 ±0
10/28 1 ±0 0 ±0
10/27 1 ±0 0 ±0
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